- 楽器を持ち歩く際に、どこかに置き忘れてしまわないか心配
- 高価な楽器なので、盗難対策をしたい
実は、これから紹介するAirTag(エアタグ)を持てば、楽器の置き忘れなどによる紛失や、盗難に関する心配はほとんど無くなります。
私自身、数年前に楽器を紛失しました。そのときAirTagさえあれば、スムーズに楽器を発見できたはずです。
この記事では、AirTagの基本的な性能・初回設定方法・楽器紛失や盗難対策につながる情報を、私の実体験を交えて解説していきます。
この記事を読むと、AirTagを使う楽器紛失・盗難対策方法と、メリット・デメリットを理解することができます。
AirTagは楽器の完璧な紛失対策となり、盗難対策にも一定の効果あり
代替品があるわけではないので、何か起こる前に購入しておくべき
1.AirTagは、iPhoneを使って位置情報を検索できる
AirTagとは、Appleから発売された紛失防止のタグです。このタグを取り付けておくと、iPhoneの「探す」アプリから、位置情報を検索できます。
AirTagを楽器ケースにつけておけば、このようにマップ上に位置を表示できます。
2.AirTagの設定方法・使い方は超簡単!
AirTagは非常にシンプルなつくりになっています。
2-1.AirTagの初期設定は簡単、2~3分で終了
AirTagの初期設定は、本当に簡単で、箱を開けてから2~3分で終了します。手順を紹介します。
手順① iPhoneのBluetoothをオンにして、AirTagに近づける
AirTagに近づけると、iPhoneに登録用の画面が表示されますので、iPhoneの画面で、手順に沿って操作していくだけです。
手順② AirTagの名称設定
AirTagをつける一般的なものである「財布」「鍵」などがありますが、「楽器ケース」は選択肢にないので、「カスタム」を選び、自分で名称をつけます。
自分は楽器ケースが複数あるので、楽器名を入力しました。
手順③ 絵文字の登録
アプリの地図上で表示される絵文字を選択します。LINE等で使える絵文字と同様の種類があります。
手順④ AirTagとAppleIDの連携
自動的にAirTagとiPhoneのAppleIDを紐づけてくれます。これで初期設定は終了です。
2-2.AirTagの使い方は基本「探す」アプリを起動するだけ
「探す」アプリから「持ち物を探す」を選択すると、手順③で選択した絵文字が、地図上に表示されます。
2-3.電池交換時期は、スマホに通知あり
「AirTagを使用していたが、いつの間にか電池が無くなってしまった」という心配は不要です。
電池残量が減ると、スマホの通知で、次のような警告がでるようになっています。
↑「Baritone Saxophone」というのは、上記手順②でつけた、AirTagの名称です。
3.【体験談あり】AirTagは、完璧な楽器紛失対策になる
AirTagがあれば、楽器を紛失した場合、地図上に位置を示してくれるため、必ず発見できます。
過去に私自身が、楽器を紛失した体験を例にお話しします。(写真はそのとき、警察に遺失届を出したものです…)
実際どこのタイミングで、楽器を紛失したのか定かではなかったので、立ち寄った場所も含め、確認しました。
- 警察
- 鉄道会社(JR・私鉄)
- 立ち寄ったお店や施設
幸い、自分のケースでは紛失した次の日の夕方に、JRからの連絡があり、無事楽器は手元に。
もしこのとき、AirTagが自分の楽器ケースについていたと仮定すると、JRの駅に楽器があることが、自分のiPhoneから確認できたことになります。
連絡する先が、JRだけで済むこともメリットですが、何より楽器がどこにあるのか把握できると、精神的にかなり落ち着けたはずです。
楽器を始めて20年以上たちますが、こんな経験は1回のみです。
誰にとっても「紛失なんて絶対しない」とは言い切れないので、何かある前に準備しておきましょう!!
4.AirTagは楽器の盗難対策にも一定の効果あり!
残念ながらAirTagは、紛失対策とは異なり、盗難対策としては万能ではありません。
しかし、盗難対策としても一定の効果はありますので、やはりAirTagは準備しておくべきです。
4-1.盗難対策としてAirTagが万能でない理由
まず、楽器を盗んだ人がAirTagを発見した場合、AirTagだけをどこかに捨ててしまうはずです。
また、AirTagは、自分の手元から離れて、8~24時間内の間でランダムに音がなる仕様があります。つまり、AirTagを隠していても、音が鳴って見つけられてしまいます。
これはストーカー対策として、AirTagに標準的に備わっている機能であるため、変更できません。
4-2.盗難対策としてのAirTagの使い方
盗難対策として、AirTagを使う場合、考えられる方法は次の2つです。
- 楽器ケースの外の目立つ位置に、AirTagをつける
- 楽器ケースの中に、AirTagを隠す
推奨するのは①の「楽器ケースの外の目立つ位置に、AirTagをつける」です。
目立つ位置にAirTagがあれば、盗難の抑止になります。(わざわざ危険を冒して、AirTagがついているものを盗むことは考えにくいです。)
AirTagのケースは様々なものが発売されていますが、Belkin社の「ワイヤーケーブル付きセキュアホルダー」がオススメです。
ワイヤーを切断するか、専用の工具(六角レンチ)がないと、楽器ケースからAirTagを外すことができないため、より盗難対策効果が強くなります。
②の「楽器ケースの中に、AirTagを隠す」というのは、現実的には難しいです。
確かにAirTagが見つからなけれれば、盗まれてから最短8時間は追跡できますが、そもそも楽器ケースの中に、AirTagを隠せる場所がほとんどないからです。
応用技としては、「楽器ケースの目立つ位置につけながら、ケースの中にも隠しておく」というのも有効かもしれません。
外についたAirTagを外した後に、まさか中にまでAirTagが隠されている、とはなかなか考えないはずです。
5.代替品はあるけど、コストがかかり過ぎる
AirTagと似たような機能を持つ商品としては、GPS発信機がありますが、コストがかかり過ぎるというデメリットがあります。
GPS発信機自体の料金も高いですが、何より月に定額で料金がかかるものが多いです。
特に複数の楽器ケースがある方にとっては、大きな負担です。
GPS発信機自体は1つ購入しておいて、都度入れ替えることもできますが、そもそもGPS発信機を入れ忘れてしまったら意味がありません。やはり、楽器ケースごとに紛失・盗難対策はしておくべきです。
まとめ
「全ての楽器演奏家はAirTagを使うべき」と私は考えます。その理由は次の通りです。
- AirTagは完璧な紛失対策が可能
- AirTagの盗難防止対策は、完璧ではないが、一定の効果あり
- AirTagの代わりになるのは、現状GPS発信機だが、コストがかかり過ぎる
ついうっかり楽器をどこかに置き忘れてしまう、というのはいつ発生するか分かりません。今すぐ、AirTagを準備しておきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
吹奏楽CDのレコーディング実績30枚以上・国際コンクール上位入賞実績のある私が、吹奏楽部・吹奏楽団の指導を行います。
私のレッスンの特徴は、演奏方法を「理論」で教えること。この理論を使い、私は音楽大学に行かずとも、国際コンクールの上位入賞を成し遂げました。
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