選曲

ソロコン曲のまとめーソプラノサックス編

サックスのソロコンテスト向けの曲を紹介していきます。

曲名だけではなく、演奏時間や難易度、難しいポイント等も紹介していきます。

今回はソプラノサックス編です。ソプラノサックスはアルトサックスと比較して、曲数がかなり少ないため、選曲の相談を受けることも多いです。

中学生の方でも演奏できる曲から上級編まで、ソプラノサックスに絞って紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。

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1.ラフマニノフのアダージョ(ラフマニノフ作曲・石川亮太編曲)

基本情報
  • 演奏時間…約4分半
  • 難易度…初級(~中級)
  • フラジオ…なし

ラフマニノフの交響曲第2番 第3楽章の旋律を、ソプラノサックス用に書き換えた美しい曲です。

練習番号B~Dまでは、原曲ではクラリネットが演奏しています。クラリネットは通常、ビブラートをかけずに演奏するので、この部分はあえてビブラートをかけずに表現するという解釈もできます。

練習番号Fの部分は、ピアノとの掛け合いが難しい箇所となっています。サックスパートが歌いすぎて、テンポが動いてしまうと、アンサンブルが乱れてしまいます。確実にインテンポで演奏できるよう、意識してください。

非常に美しいメロディではありますが、技術的な難所はありません。使う音域も狭いです。

音色と歌い方にこだわりを持って、取り組んでみてください。

ポイント・難所
  • 練習番号Fは、とにかくテンポキープ!
  • 様々な音源を聴いて、音色と歌い方に徹底的にこだわる。

参考演奏を収録しました。原曲に合わせてクラリネット部分はノンビブラートで演奏しています。

バージェス

この曲の元となっている「交響曲第2番(ラフマニノフ作曲)」。世界を代表する超名曲なので、ぜひオーケストラの音源も聴いてみてください!

2.ヴォカリーズ(ラフマニノフ作曲・須川展也編曲)

基本情報
  • 演奏時間…約5分
  • 難易度…初級
  • フラジオ…なし

原曲はラフマニノフが作曲した歌曲ですが、今では様々な楽器で演奏されています。

ソプラノサックスと音域の近いヴァイオリンでも、数多くの名演があります。

微妙なテンポの揺れを、ピアニストと合わせられるように練習しましょう。合わせるコツは、ソリスト(サックス奏者)が、速度変化のルールを守って演奏することが重要です。

速度変化のルールに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

>【実践】音楽用語の意味と具体的な表現方法

また、長い音を歌おうとして、後押しとなっていないか、十分に注意してください。あくまでフレーズの中で、自然に歌うように意識しましょう。

ポイント・難所
  • 速度変化のルールにのっとった演奏を!
  • 後押しに注意しながら、自然に表現する。

3.ファンタジー(べダール作曲)

基本情報
  • 演奏時間…約6分
  • 難易度…中級(~上級)
  • フラジオ…なし

やや長めではありますが、場面転換がはっきりしているので、カットも可能です。

スタッカートを伴った技巧的なパッセージと、レガートのメロディとはっきり分かれます。音色・発音・ビブラートなどを使い分けて表現します。

特にレガート部分の暗い曲調は、ソプラノサックスでは表現しにくい箇所なので、息のスピードを中心によく研究してみてください。

調号ではなく、臨時記号を用いて様々な調に、目まぐるしく変わっていきます。調性の変化も表現できるよう意識できると、なお良いです。

ポイント・難所
  • 音色が明るくなりがちなソプラノサックスで、暗い音色も使って、コントラストを出す。
  • #が6つや7つの調性が出てくる。
  • 最高音域のファ#をレガートのメロディの中でしっかり歌う。
バージェス

コンクールでも使えますが、コンサートではよりオススメの曲です。

個人的にはソプラノのオリジナル曲の中で1番好きな曲。

4.オーボエ協奏曲(マルチェロ作曲)

基本情報
  • 演奏時間…約3分(1楽章:約3分・2楽章:約4分半・3楽章:約2分半)
  • 難易度…中級(〜上級)
  • フラジオ…なし

どの楽章に取り組むにしても、音に鳴りムラがないよう演奏できることが、大原則です。オクターブキーを押した音→押さない音へ移行する場合は特に注意が必要です。

原曲はオーボエですので、力強くなりすぎず、軽やかな演奏を意識しましょう。タンギングを強くやり過ぎてしまうと、音楽が重く・停滞してしまいます。

トリル(Tr)の前に置かれた装飾音符は、拍の前に出して演奏するわけではなく、トリルの1音目だと思って演奏してください。マルチェロのようなバロック時代の音楽を演奏する際には、トリルの

トリルの取り扱いについては、こちらの記事を参考にしてください。バロック音楽のトリルについても解説しています。

>【実践】音楽用語の意味と具体的な表現方法

3楽章はリピート(繰り返し)無くせば、半分くらいの時間で演奏できますので、複数楽章やりたい場合は検討してみてください。

ポイント・難所
  • 音域によって鳴りムラがなくなるよう、日々の基礎練習に取り組む。
  • 軽やかに演奏できるよう、特にタンギングに注意する。

マルチェロのオーボエ協奏曲は、ハ短調(c-Minor)とニ短調(d-Minor)の2種類あります。かなり似ていますが、2楽章の譜面割が違います。

ソプラノサックス版で出版されているのは、ハ短調の方。演奏音源はニ短調も多いので、注意してください。

5.フルート・ソナタ BWV1020

基本情報
  • 演奏時間…約3分(1楽章:約4分・2楽章:約3分・3楽章;約5分)※3楽章はリピートなしで演奏すれば約2分半
  • 難易度…中級
  • フラジオ…なし

この曲に限らず、バッハの曲はとにかく美しい音色で演奏できるかが1番です。

この時代の曲を演奏する際には、感情を出すよりも、美しい風景や建物見ているようなイメージを持てると良いです。過度に歌いすぎると、曲の雰囲気が出しにくいです。

音に鳴りムラがあると、雰囲気がでません。また、ビブラートは使い過ぎないようにしましょう。

技術的に注意すべき点として、大きな跳躍もあります。コツはアンブシュアを一定に保ったまま、指を素早く動かすことです。特にオクターブキーが少しでも遅れると上手くいきません。

ポイント・難所
  • ビブラートを多用せず、澄んだ音で。
  • 大きな跳躍では、指(特にオクターブキー)に注意。

上記の楽譜は、アルトサックス用のように書かれていますが、ソプラノ・テナー用の楽譜も同梱されているはずです。心配であれば、購入前に問い合わせてみてください。

フルートソナタ第1楽章の参考演奏を収録しました。練習や選曲の参考にしてみてください。

バッハの楽譜は、編曲によって、スラーや強弱記号が書かれていますが、原曲にはありません。

楽譜に書かれた情報を鵜呑みにし過ぎず、自分の感性を信じて演奏しましょう。

6.カフェ1930(タンゴの歴史より)

基本情報
  • 演奏時間…約5分半
  • 難易度…中級
  • フラジオ…なし

タンゴの巨匠、ピアソラが作曲した組曲「タンゴの歴史」の第2楽章です。

この曲のポイントはいかに伸ばしの音で歌えるか、決して張って演奏せず、適度な脱力感が出るように意識してみてください。

ソプラノサックスの割には、息のスピードはそこまで上げる必要はありません。

比較的速めのタンギングも使用するので、選曲の際は注意しましょう。(自分が演奏したときはダブルタンギングまでは使いませんでした。)

終盤は序盤の再現部なので、時間制限がある場合、中間の転調後からスタートするのも1つの方法です。

ポイント・難所
  • 伸ばしの表現に工夫を。
  • 速く薄めにつくタンギングが必要。

ソプラノサックス上達のコツ

ソプラノサックスは、演奏難易度が非常に高いです。他のサックスで当然にできていたことでも、ソプラノでは上手くいかない、というケースは多くあります。

ソプラノサックスの演奏のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。

>ソプラノサックス特有の上達法・コツ・吹き方

サンジュレーという作曲家

ジャン=バティスト・サンジュレーという作曲家は、クラシックのサックスのための曲を多数書いた、サックスの歴史から見たら初期の作曲家です。

サンジュレーの書いた曲では、「サクソフォーン四重奏曲」が大変有名ですが、実はソロの曲も数十曲残しています。

サンジュレーが書いたソロ曲は、アルトサックス以外の曲も多い。

サックスでソロの曲というと、ほとんどがアルトサックスのために書かれた曲、というのが現状です。

そのため、アルトサックス以外のサックスでソロの曲を探すと、なかなか見つかりません。

サンジュレーの曲は、選曲の幅を広げるという意味でも非常に有用ですので、ぜひ色々探してみてください。

サックスのソロコンで選曲をするときの注意点

サックスのソロコンの選曲をするときに注意すべき点は、「ピアノ伴奏の難易度」です。

実は、サックスよりもピアノ伴奏の方が、はるかに難しいケースが多いです。

ピアノ伴奏をお願いする人と、必ず一緒に選曲をするようにしてください。

ピアノ伴奏は、完璧にできれば素晴らしいですが、「一部の音を抜く」ことも考えて演奏してみてください。

(プロのピアニストでも、曲によっては音を抜いています。)

  • ピアノ伴奏者に、選曲の相談をする。
  • ピアノ伴奏は、場合によっては音を抜いてもOK

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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