アクセサリ

【ヤニーブースター】効果を忖度なくレビュー!デメリットも紹介

  • ヤニーブースターを購入しようか悩んでいる
  • ヤニーブースターを使うメリット・デメリットを知りたい

実は私自身、ヤニーブースターが発売した初期に、1度使った期間がありましたが、すぐに使用をやめました。

なぜなら、ヤニーブースターにはメリットがある反面、デメリットも感じたからです。しかし、つい最近になって、使用を再開しました。

サックス歴20年以上で、今では吹奏楽のCDレコーディングを30枚以上リリースした私が、今ではヤニーブースターを使用再開するに至った理由を公開します。

この記事では、ヤニーブースターを使用した感想・レビューをまとめています。

この記事を読むと、あなたがヤニーブースターを使用すべきか、使用するならどのモデルを購入すべきかのヒントを得ることができます。

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ヤニーブースターの基礎知識

「ヤニーブースター」とは、サックスメーカーとして有名なヤナギサワが開発した、本体とネックを繋ぐ「ネジ」です。

純正のネジの代わりに、ヤニーブースターを装着することで、音色や吹奏感に様々な影響を与えます。

(参考)ヤニーブースター公式ページ(ヤナギサワ公式サイト・外部ページ)

「セルマー・ヤナギサワ用」「ヤマハ用」の2種類がありますので、購入時はご注意ください。

ヤニーブースターをつけることで得られる効果

ここからは、私が感じたヤニーブースターをつけて得られる効果を解説します。

ヤニーブースターに限らず、アクセサリをつけることで得られる効果は、良い面・悪い面どちらもあります。

100%つけた方が良い、というアクセサリは無い、と考えるべきです。

メリット

私が実際にヤニーブースターを使用することで、感じたメリットを解説します。

高音域・低音域がストレスなく鳴りやすい

ヤニーブースターを使うことで、最高音域・最低音域に近い音であっても、他の音域とほとんど同じ奏法で音を出すことができます。

どの音域でも一定の奏法で演奏できると、レガートがつながりやすくなります。

また、音が当たるかどうか悩むストレスが軽減するのも、大きな魅力です。

響きが増し、ふくよかな音色に

ヤニーブースターを使うと、響きは明らかに増します。

ネジ自体が共鳴するだけでなく、吹いたときの抵抗感が増すので、より息を吹き込めるという理由もあります。

抵抗感は増しますが、音になるまでの反応が悪くなることはないので、ご安心ください。

言葉で表現するのは難しいですが、純正ネジと比較して、縦方向にも音が広がる印象を受けました。ヤニーブースターを使用した後、純正ネジに戻すと、音や響きが平べったく聴こえます。

デメリット

私が実際にヤニーブースターを使用することで、感じたデメリットを解説します。

歌・表現に制約が生まれる

ヤニーブースターは、良くも悪くも「響きのある、まとまった良い音」を生み出してくれます。

そのため、硬く・荒々しい音や、逆に響きをあえて抑えたい場合、難しく感じるケースがあります。

そのため思い通りに表現出来ず、足枷のように感じることもあります。

繊細な表現がやりにくい

響きが増す、イコール喜ばしいこと。そう単純な話しにはなりません。

弦楽器や、フルートやクラリネットのような木管楽器が得意とするような、静かな・優しい音楽の演奏難易度は上がるように感じました。

もともとサックス自体、響きが豊かな部類の楽器です。今以上の響きが必要かどうかは、慎重に判断すべきだと思います。

バージェス

周りの音が大きいカルテットや吹奏楽などでは、大きなメリットを感じます。

逆にソロで繊細な表現をしたい場合は、好みが分かれそうです。

ヤニーブースターの組み合わせ

ヤニーブースターには、3つのネジが同梱されています。(購入すれば3つのネジ全てが手に入ります。)

ネックに接続するAネジと、Aネジに接続する、長さの違うBネジ・Cネジがあります。

ヤニーブースター

つまり、装着方法は次の3通りとなります。

  1. Aネジのみ
  2. Aネジ+Bネジ
  3. Aネジ+Cネジ
ヤニーブースター装着時

ネジを長くする(Aのみ→A+B→A+C)ほど、上記のメリット・デメリットが強調されます。

デメリットも強調されますので、一概にネジを長くすれば良い、と言うわけではありません。

バージェス

個人的には、どの楽器にもAネジのみで十分メリットを感じました。

バリトンの場合、Aネジ+Cネジとすると、高音域がかなり当たりやすくなります。

メッキ加工

ヤニーブースターは、次の3種類のメッキ加工が販売されています。(2022年3月現在)

  1. アンプレート(メッキ加工なし)
  2. ゴールドプレート(GP)
  3. ピンクゴールドプレート(PGP)
バージェス

個人的にはアンプレートより、メッキ加工をした方が、上記のデメリットを感じにくかったです。

ゴールドプレート(GP)とピンクゴールドプレート(PGP)の差は、音色・響きの違いです。前述したメリット・デメリットに差はほとんど感じません。

ゴールドプレートは、楽器本来の響きのベクトルそのままに、更に華やかさをプラスしたような印象を受けました。

ピンクゴールドプレートは、楽器本来の響きよりも、かなり柔らかめの音色を作ってくれます。

私がヤニーブースターを選んだ理由

私はヤニーブースターの発売当初、使用していましたが、数ヶ月で外しました。

しかしゴールドプレート(GP)モデル(2021年発売)によって、前述したメリットを残しつつ、デメリットがほとんど気にならなくなったため、使用を再開しました。

メッキ加工のモデルは、息づかいに対しての反応が速くなったことから、表現の幅が広がったのが大きな理由です。

バージェス

ピンクゴールドも同様の効果はありましたが、一律柔らかい音色になってしまう傾向が、個人的には好きになれませんでした。

  • どんな音域であっても、音を出すこと自体に、ストレスを感じたくない
  • より豊かな響きで演奏したい

このような方にはオススメの商品です!

気になった方は、ぜひ購入してみてください。合わなければすぐに取り外しも可能です。

(私自身はゴールドプレートをオススメします。)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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