「1枚でも多くのリードを、長く使いたい」
こう考えるサックス奏者に向けて、リードの削り方・寿命の延ばし方を解説していきます。
誰でもできる、簡単な内容に特化して解説していきます。
- リードの調整方法がわからない。
- リードが不調の場合、交換する、以外の方法が思いつかない。
私バージェスが使う、リード調整方法はこちら!
リードの裏側を軽く削る
吹いて曲がったリードを、手でほぐすように戻す
「リードの調整には、熟練の技術が必須」というわけではありません。
確かに、熟練の技術を持つ方がいることは事実です。
しかし、誰でもできる、リードの調整方法があることも事実です。
そんな、誰でもできるリードの調整方法を解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
1.リードの削り方
1-1.リードを削る上での大前提
リードを削る上での大前提を2つ、解説します。
リードを削って、質が向上するのは、「リードが硬い」・「吹いた時の抵抗感が強い」場合のみ。
リードに手をつけない状態で、少しの息の圧力で鳴りすぎてしまうようなリードには、適しません。
削ってもうまくいかない場合がほとんどです。
少し削っただけで、質が大きく変化することがある。
少しだけ(1〜2回)削って、試し吹きをする。
少し面倒でも、この工程を繰り返すようにしてください。
1度削ったリードは、元に戻りません。取り返しがつかなくなります。
1-2.リードを削る道具
リードを削る道具には、以下のものがあります。
- 紙やすり
- リードリサーフェイサー
- リードギーク
紙やすりは、ホームセンターなどに売っている市販のもので、大丈夫です
リードリサーフェイサー・リードギークは、リードを削るための専門の用具です。
価格が高いのがネックですが、どちらも一生使えるものです。
私は、どちらも使用しましたが、リードギークをオススメします。理由は次の通りです。
- 小さくて、持ち運びに便利
- 切れ味がよく、よりしっかり削れる
- 樹脂リードも削ることができる(※)
※樹脂リードが削れるのは、「ブラック・ダイヤモンド」モデルのみです。
1-3.リードを削る具体的な箇所
リードの削る箇所を3つ解説していきます。
①→②→③の順で、リードに与える影響が大きくなります。
「影響が大きい=劇的に良くなる可能性もあれば、使い物にならなくなる可能性もある」ことに注意してください。
①→②→③の順で、試していくことをオススメします。(私自身もそうしています。)
①裏側を削る
反応が良くなることも多く、少し削っただけでは、影響が小さいです。
先端部分は繊細なので、基本は削りません。
裏側を削るのは、特に簡単だし、効果もあるのでぜひ試してほしい。
私自身も多くのリードでやってきた。
②表側を削った部分の両サイド
裏面を削るより、大きな効果を感じられると思います。
左右のバランスに注意しながら、少しずつ削ります。
③口元から遠い、マウスピースとの接地面
角の部分を削っていきます。
影響が大きいので、慎重に行います。
ここで解説した、3つの手順全てをやる必要はない。
①から試し、こまめに試し吹きをして、満足いく結果になったらそこでやめるべき。
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2.リードの寿命を延ばす
次に、リードの寿命の延ばし方を解説していきます。
2-1.新品のリードを吹きすぎない
新品のリードは、状態が安定していません。
少し吹いただけで、すぐに状態が変化してしまったり、雑音が入ってしまったりします。
少しずつ、慣らしていく必要があります。
新品のリードの取り扱いや選び方に関しては、こちらで解説していますので、ぜひお読みください。
>サックスのリードの選び方〜新品を買う→使い始めまでの正しい行程
2-2.ゆがみを手で直す
マウスピースにリードをつけた状態で、正面から覗きこむと、次のように見えます。
マウスピースとリードが平行になっています。
しかし、演奏をしていくと、徐々にリードがゆがみ、両サイドが曲がってきます。
このような状態になると、音も鳴らなく、反応も悪くなります。
そこで次の写真のように、両手で、リードの両サイドを軽く曲げ、真っ直ぐな状態に戻します。
手で優しくほぐすようなイメージです。
限度はありますが、またリードが使えるようになることが多いです。
誰でもできる、簡単なリード調整方法を解説してきました。
リードの調整は、実際にやればやるほど、慣れてきて、感覚がつかみやすくなります。
前向きにチャレンジしてみてください。
選定品リード販売のお知らせ
音色・演奏に大きな影響を与えるリードですが、一般的に、楽器やマウスピースのような選定品は販売されていません。
良いリードを良い演奏に直結します。また、良いリードを知らないと、良いリードを選ぶ技術も身に付きません。
詳細は以下のリンクを参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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