楽器指導に伺っても、音程に関する悩みはよく聞きます。
本日から、どの楽器にも通用する音程の取り方やコツを解説していきます。
この記事のコンセプトは「チューナーぴったりでなくとも、音程を良くする」です!
- 音程が良くなるコツを知りたい。
- 常にチューナーをつけながら練習している。
私バージェスが考える、音程の攻略法はこちら!
全ての音の音程がピッタリじゃなくても大丈夫
音程を広くとる
「音程はなるべくピッタリ取れた音が多い方がいい」と思っている方は多いのではないでしょうか?
ですが、この考えは誤りです。
この記事で音程の考え方を学んでもらえば、あなたの演奏の音程が向上します。
これから解説する音程の考え方を知ることで、自分が狙うべき音程をはっきり見つけることができました。
音程を良くしていくきっかけになりますので、ぜひ最後までお読みください。
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1.絶対音感と相対音感
女性奏者
自分は絶対音感がないから、音程が悪いんだ…
こんな悩みを持つ方もいるのではないでしょうか?
でもこの考えは誤りです。プロの管楽器奏者の多くは絶対音感をもっていません。
高校から音楽を始めた自分も、もちろん絶対音感は持っていません。
1-1.絶対音感・相対音感の定義
まずは絶対音感・相対音感、それぞれの定義から確認していきましょう。
ある音を聴いただけで、音の高さを認識できる力
ある基準となる音との距離によって、音の高さを認識する力
絶対音感を持っている人はごくごく少数です。
その団体全員が絶対音感を持っているなんて聞いたことありません。
一般的に言われている音程の良し悪しは、相対音感の世界。
1-2.相対音感を考える
相対音感は基準となる音との距離で音程を感じます。
つまり、自分が今出している1つの音だけで、音程を感じているわけではありません。
相対音感では、自分が出している音と他の基準となる音を比較して聴いている。
「基準となる音」がある、これが大きなポイントです。
また、この相対音感は大人になってからでも鍛えることができます。
(残念ながら絶対音感は幼少期に学ばないと身に付きません。)
自分も相対音感を鍛えるための練習をしています。
1-3.相対音感の実例
まだあまりピンとこないと思いますので、実例で解説します。
次の2つ音を順番で演奏します。

この音を聞いたとき、絶対音感を持つ人と相対音感を持つ人の回答です。
音を聴けばドとソが分かる
初めの音がドと分かれば、次の音がソと分かる。
初めの音がレだと勘違いしたら、次の音はラに聴こえる。
相対音感では、初めの音が基準となって、基準の音との距離で次の音を認識するのです。
この例だと音の距離が完全に5度(半音7個分)の距離があります。
初めの音は分からなくても、完全5度の距離を感じて、次の音を把握します。
相対音感では、基準の音からの距離で音程を感じている。
2.楽器演奏に応用する
ではこの相対音感を楽器演奏で考えてみましょう。
先ほどの楽譜をもう1度見てみましょう。

次の例で考えます。
- 最初のドの音を20セント高い音程で演奏する。
- 次のソの音をぴったりの音程で演奏する。
ソの音が低く聴こえる。
相対音感で音程を捉える場合、初めのドの音を基準として考えてしまうので、ソの音が低いように聴こえてしまいます。
チューナーで1つ1つの音を確認しながら演奏する方は、次のソの音をチューナーでぴったりの音程を狙いにいきがちです。
しかしこの場合、チューナーぴったりの音程では、音程の距離が狭いため、ソの音が低く聴こえてしまうのです。
チューナーで測ったとき、常に全ての音がぴったりの音程である必要はない。
3.音程を広くとる
「音程が良い」とされる演奏にするためには、どのようにすれば良いか。
必要となるのは、次のポイントです。
音程を広くとること
3-1.「音程を広くとる」とは
「音程を広くとる」とはどういうことか、また次の楽譜を使って解説します。

次の3つのパターンを用意しました。どれが良い音程と感じる演奏か、考えてみてください。
最初のドの音は正しい音程(チューナーで真ん中ぴったりの音程)で取れた。
- 次のソの音が低い音程となった。
- 次のソの音も正しい音程で取れた。
- 次のソの音が高い音程となった。
男子学生
当然、②が正解!
①と③は同じくらい良くない!
こう考える人は多いと思いますが、実は不正解です。
③
ソの音が高くなることで、音程の幅が広くなります。
これは理屈で説明できるものではないですし、好みによるところもありますが、「音程の幅を広くとった方が美しい」と感じる人が多いです。
逆に、音程の幅が狭い(上記①のパターン)の場合、音痴に聴こえてしまいやすいです。
ちなみに「音程の幅が広い」ことが大切になりますので、最初のドの音程によって、次のソのとるべき音程は変わってきます。
ドの音程 | ソの音程 |
低い | ぴったり or 高くとる |
ぴったり | 高くとる |
高い | さらに高くとる |
また、次のように音が下がった場合は、2つ目の音程が低くなるのが望ましいです。

ドの音程 | ファの音程 |
低い | さらに低くとる |
ぴったり | 低くとる |
高い | ぴったり or 低くとる |
3-2.注意点
確かに音程を広くとることは大切です。
しかし、ぴったりの音程からあまりに外れている音程については許容できません。
これは絶対音感がなくても違和感を感じます。
どのくらい音程が外れると良くないのかは、楽器の特性や他の音との兼ね合いがあるので、一概に何セント超えると良くないとは言えない。
基本的には、正しい音程も出す練習は必要です。
正しい音程を作る練習方法は、この「音程の取り方・コツ」シリーズの中で解説していきます。
まずは正しい音程を出せるように練習。
そのうえで、音程の幅を広くとることを意識。
次回は、「音程を広くとる」という考え方をさらに深掘りしていきます。
和音を演奏するときや、楽器による音程のとり方などを解説していきますので、ぜひ次の記事もご覧ください。
「音程の取り方・コツ」第2回はこちら!
>音程の攻略法 第2回~サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜和音の取り方と演奏方法
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。