サックスを独学で始めること、独学で続けることに不安を感じている方は多いです。
そこで、今回はサックスの独学について注意点、練習方法について解説していきます。
私も楽器を始めてから、10年ほどは独学だった。
独学中に、吹奏楽の全国大会にも出場した実績もある私が、独学について解説していきます。
- サックスを独学で習得できるか知りたい。
- サックスの独学の効果的な方法を知りたい。
- 楽器やマウスピースは何を選ぶべきか、相談できる先生がいない。
- 独学で学ぶか、レッスンに通うか悩んでいる。
私バージェスの、サックスの独学に関する考えはこちら!
サックスは独学でも上手くなれる
独学で成功するためのポイントは「必要な情報をつかむ」こと
レッスンに通う方が、効率的であることは間違えありません。
しかし、レッスンにはお金がかかるので、できれば独学にしたい気持ちも理解できます。(昔の私もそうでした。)
サックスの独学に関する有益な情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
1.独学とレッスンの違い
サックスを上達するためにやることは、独学でも、レッスンに通っても変わりません。
独学で約10年、レッスンは現時点で9年ほど通っていますが、これは間違えないです。
「レッスンに通ったら、練習メニューが劇的に変わる!」なんてことはないです。
- ロングトーン
- タンギング
- ビブラート
- エチュード(練習曲)など
ほとんどの練習は、独学でもレッスンでもやりました。
書籍や、インターネットから練習方法の解説も見つけることができます。
- レッスンであっても、独学と取り組む練習は同じ
- 練習方法の解説は、書籍やインターネットで手に入る。
つまり、独学でも上達できる。
男子部員
じゃあ、わざわざお金払ってレッスン通うことはないね。
そうとは限らない!レッスンの良さも、もちろんある!
独学では得られない、レッスンのメリットを感じているのは、この2点です。
- 今まさに生徒が必要としている情報を、提供してくれる。
- 検索してもなかなか見つからないような、深い知識を提供してくれる。
②の「深い知識」を得ることはなかなか難しいです。
ですが、自分の課題を認識して、適切に情報を探せれば、独学でも大きな成果を出すことができます。
独学で上達する鍵は、自分が必要としている情報をつかむこと
私のブログは、「自分がつまづいてきた演奏技術などを、深い知識を含めて提供する」ことをコンセプトの1つにしています。
ぜひ他の記事も読んでください。
レッスンも気になる、という方はこちらの記事も参考にしてください。
>【サックスのレッスンで迷う方へ】教室の選び方・内容・料金などを徹底比較!オンラインレッスンも解説
私自身が考える、良い先生の選び方についても解説しています。
ここから、独学で上達するための情報を、私の体験をふまえながら解説していきます。
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2.正しい道具をそろえる
前提として、使っている楽器やマウスピースが良いものでないと、どんなに練習しても、なかなか上達しません。
むしろ、その楽器やマウスピースのせいで、変な癖がつくこともあります。
2-1.使うメーカーを選ぶ
楽器やマウスピース、付属の部品までかなり多くの種類が発売されています。
オーソドックスなものを選べば、間違えないです。
個人的にオススメする、オーソドックスなモデルをご紹介します。
上手い人ほど、オーソドックスなセッテイングをしているが多い気がする…
楽器
セルマー・ヤマハ・ヤナギサワの中から選びましょう。(サックスの“御三家”と言ったりします。)
セルマーは魅力的な楽器ですが、安いモデルがないので、予算を抑えたい方は、ヤマハ・ヤナギサワから選びます。
- 実績のある老舗メーカー。
- 全国どこでも修理が受けられる。(他のメーカーだと、部品がないとかで、修理を断られる可能性があります。)
- 不要になったとしても、比較的高値で売れる。
御三家から選べば、中古であってもOKです。
私自身、楽器本体はソプラノからバリトンまで、全て中古でそろえています。
マウスピース
マウスピースは、特に差がつくポイントです。
メーカー | モデル | 開き |
セルマー | S80 | C⭐︎ (バリトンはD or E) |
セルマー | S90 | 170 or 180 (バリトンは190 or 200) |
セルマー | コンセプト | 1種類のみ (バリトンは無し) (テナーは個性強いので△) |
バンドレン | プロファイル | 1種類のみ (ソプラノ・アルトのみ) |
リード
初心者のうちは、硬めのリードは避けた方が無難です。
メーカー | モデル | 硬さ |
バンドレン | トラディショナル (通称“青箱”) | 3(〜3 1/2) |
バンドレン | V12 (通称“銀箱”) | 2 1/2〜3 |
ダダリオ | レゼルブ | 3(〜3 1/2) |
レジェール | シグネチャー | 3(〜3 1/4) |
「リードは、硬い(3より3 1/2)を吹ける方が上手い」という話しがあるが、あれはデマなので気にしないように!
私自身も、プロでも柔らかいリードを好む人も多い。
リガチャー
様々な金属の素材が出ていますが、まずは基本のGL(ゴールドラッカー)かGP(ゴールドプレート)でOKです。
音色に違いが出るので、好みが出てきたら買い直しましょう。
メーカー | モデル |
セルマー | 1種類のみ |
BG | トラディション |
ハリソン | 1種類のみ |
2-2.個体差
楽器やマウスピースなど、同じメーカーの同じ型番の商品でも、品質に大きな差があります。
品質が悪いもの(いわゆるハズレ)を引いてしまうと、上達の妨げになります。
楽器本体は、腕の良いリペア(修理屋さん)にお願いすれば、ある程度まではなんとかなります。
しかし、マウスピースは個体差が大きいので、特に注意しましょう。
マウスピースは、同じモデルを買う場合でも、複数本から試奏して、吹きやすいものを選びます。
女子部員
じゃあAmazonとかネットショップで、型番だけ選んで注文しちゃダメってことですね。
その通り!
私自身、昔は吹奏楽部に来てくれる楽器屋さんに、マウスピースを注文しただけで、選んで買うことはしなかった…
選定に自信がない方は、プロの選定品マウスピースを取り扱うお店もありますので、探してみましょう。
選定品リード販売のお知らせ
音色・演奏に大きな影響を与えるリードですが、一般的に、楽器やマウスピースのような選定品は販売されていません。
良いリードを良い演奏に直結します。また、良いリードを知らないと、良いリードを選ぶ技術も身に付きません。
詳細は以下のリンクを参考にしてください。
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3.独学で上達するための練習方法
ここからは、独学で上達するための練習方法を解説します。
私自信が取り組んで、効果が高かったものですので、ぜひ参考にしてください。
3-1.音楽を聴いて、マネする
レッスンでは先生が、自分が演奏する曲の見本を演奏してくれますが、独学ではそうはいきません。
次のような練習をします。
- 曲を演奏してみる。
- 自分が演奏した曲と同じ曲を色々聴く。
- 色々聴いた中から、自分が好きな演奏を、見本の演奏とする。
- 見本の演奏をイメージしながら、練習する。
- 自分の演奏を録音して、見本の演奏と比較して、改善点を探す。
まずは自分で演奏してみてから、見本の演奏を聴くようにしましょう。
最初からマネをしてしまうと、楽譜(特にリズム)が読めるようになりません。
このように練習することで、レッスンに近い効果を得ることができます。
独学 | レッスン |
見本の演奏を探して、聴く。 | 先生が見本で演奏してくれる。 |
見本の演奏と自分の演奏を比較して、改善点を探す。 | 先生が自分の演奏を聴いて、改善点を指摘してくれる。 |
自分が上達するための情報(ポイントや改善点)を、見本の演奏から探すことができます。
3-2.練習メニューを考える
前述した通り、独学でもレッスンでも、練習メニューはほとんど同じです。
しかし、「今自分が、何の練習を重点的にやるべきか」ということは、独学の場合は、自分で考える必要があります。
男子部員
先生は、どのような練習のメニューがいいと思いますか?
決められたメニューだけをやみくもに取り組むのはダメ!
「自分ができないことができるようになる」練習メニューが良い。
だから練習メニューは、日々変わることだってある。
レッスンでは、練習の意義や効果を教えてくれます。
さらに言えば、レッスンで課題や練習メニューを提案してくれるので、練習の意義や効果を考えなくともうまくいきます。
独学では、次のように練習していきます。
- 自分の演奏の改善点を探す。(録音する・他の人に聞いてもらう、など)
- 練習メニューや練習の意義・効果をインターネット等で調べる。
- 自分の改善点を直せるような、練習メニューを組む。
独学では、自分ができていないこと、それを補うための練習を自分で考える。
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4.参考記事
独学で練習するうえで、参考になる記事を抜粋しました。
練習論
独学に限らず、全ての練習で参考にしてほしい考え方です。
私自身も、独学している頃から、この考え方は徹底していました。
>楽器上達のコツ!毎日の楽器練習を効率よく行うための2つの考え方
エチュード・練習曲
サックスを練習する上で、ラクールの教本は避けては通れません。
ラクールを使った練習方法も、こちらの記事で解説しています。
>サックス教本・エチュード~ラクールの練習方法と得られる効果
ここで紹介した記事以外にも、「アンブシュア」「タンギング」「ビブラート」など個別の演奏法について解説してますので、ぜひお読みください。
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まとめ
今回は、「独学」という観点から、上達のためのヒントを解説しました。
私も含め、レッスンをする・指導を行う人間も、プライドや熱意を持ってやっているので、「独学でレッスンを上回る」というのは難しいかもしれません。
しかし、レッスンに通えない事情がある方にとって、今回の記事が有益だったと思っていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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