「どのような練習をすれば、効率良く上達するのか」と悩んでいませんか?
モチベーションがすごく高く、たくさん練習をしている方であっても、今日解説する考え方を理解していないがために、練習効率が悪い人をたくさん知っています。
- 練習時間はとれているけど、なかなか上達しない。
- 短時間で上達するためのコツを知りたい。
- 練習メニューは決まっているけど、そのメニューをどのように取り組むと効果が高いのかわからない。
この悩みを解決するのに、私バージェスからの提案する練習効率を上げる2つの考え方はこちら!
- 演奏に小さな変化をつけて、良くなるポイントを探す
- 変化後の演奏法を無意識でできるように反復する
今やってる練習が①と②のどちらなのか意識する。
①・②の順番で練習する。
サックスだけに限らず、どの楽器の練習メニューでも通用する考え方です。
この考え方を理解するだけで、どのように練習すればいいのか、イメージが湧きます。
私自身もこの考え方を取り入れることで、漠然と練習していたころと比べて、練習の目的をしっかりと持つことができました。
その結果、私自身が高校入学時まで楽譜が全く読めなかったにも関わらず、今ではCDのレコーディングを25枚以上するほどまで上達しました。
知っているだけで、日々の練習効率が上がる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.練習について考える
メジャーリーガー、ダルビッシュ有投手のTwitterからの引用です。
ドキッとしませんでしたか?私も当時このツイートを見たときにはドキッとしました…苦笑
2010年6月のツイートであるにも関わらず、インパクトがとても強く、今でもよく覚えているのです。
このツイートにある「頭を使った練習」について、私が考える方法を具体的に解説していきます。
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2.演奏方法に小さな変化をつけていく
今の演奏に不満があるのなら、それを続けていても上達は難しいです。
少し変化をつけることを意識してみましょう。
2−1.小さな変化をつけていく必要性
男子学生
- 練習してはいるのに、全然うまくならない
- できていないってことは練習が足りていないんだ
こんなことを言ったり、考えたりしながら、やみくもに気合の反復練習している方、いませんか?
演奏が思い通りにならない、できない部分があるということは、何かが上手くいっていない状態です。
上手くいっていない状態のまま、何度も練習してしまうと言うことは、そのよくない状態を身体で覚えてしまうということになります。
そこで「頭を使って」考えることが大切になります。
上手くいっていない場合は、同じことを繰り返し練習するのではなく、今の演奏からの「変化」が必要。
どのように「変化」させれば良いか、具体的な方法を見ていきましょう。
2−2.演奏方法に変化をつける方法
「変化」といっても劇的に何かを変えるわけではない。
すごく小さなポイントだけ変化させればOK。
例えばシングルリード楽器(サックス・クラリネット)のアンブシュアで考えると、こんなにたくさん挙げられます。
- 下唇の巻き加減を浅くする or 深くする
- マウスピースのくわえかたを浅くする or 深くする or 角度を変える
- 口の中の状態・舌の位置を変えてみる
- 噛みつく力加減を変えてみる
- ほっぺの状態を変えてみる
などなど
これらのことを1つ試すのでも良いですし、複数同時に試すのでも良いです。
2-3.演奏方法を変化させるために考えるべきポイント
演奏方法を変えるとき、考え方をいくつか紹介します。
100点満点を目指さない
演奏方法に変化を出して、「劇的に」良くなることは残念ながら多くありません。
※ごくまれに少しの変化で大きな成果が出るときもあります。ですが毎日練習しても年に数回といったとこでしょうか…
ほんの少しでも良くなったら、その演奏方法を継続してみる。
少しであっても、積み重ねていくことで大きな成長へとつながります。
正解を探す
その変化が「良かった・正しい」のか、「悪かった・間違っている」のかを判断していく必要があります。
音楽にはこれが絶対に正しいと言えない、好みがわかれる部分も必ずあります。
有名なアーティストでも100人いて100人とも好き、ということはないですよね。
自分で正解を考えるときの1つのヒントとなるのが「脱力」です。
変化することによって「力が入ってしまう」場合は、その変化は上手くいっていないことが多い。
脱力についての考え方は、次の記事も参考にしてみてください。
>楽器演奏・サックスが上達するために、見落としがちな1番大切なこと
自分で演奏の良し悪しを考える力も非常に大切。
でも試した「変化」が上手くいかなかったとき、本当に自分に合っていないのか、ある要素がたりないだけ(惜しいとこまでいっている)のかは、判別しにくい。
レッスンで先生に音を聴いてもらうなど、など他の人から意見をもらえるのが1番良い。
上手くいかなかったらすぐ戻す
変化させて、ある程度試しても上手くいかない場合は、すぐに変化前の奏法に戻す。
上手くいっていない状態で反復してしまうと、変な癖がついたり、今までの吹き方を忘れてしまったりする危険性があります。
上手くいかなければすぐに戻せば良いので、遊びのような気軽な気持ちで変化を楽しみましょう。
試行錯誤しながらたくさん試しましょう。
(応用編)できない理由を見つける
”速い指回しで音が裏返る” ”高音域があたらない” など失敗したり成功したりする部分で、私も使っている考え方です。
- 演奏の色々なことを変化させて、絶対失敗するような変化を見つける
- 見つけた変化を「絶対にやらないように」意識する
例えばサックスの連符で、中音域が裏返る場合、左手薬指の動きが遅いときが多い。
奏法を色々変化させて、「左手薬指が遅い」ときに必ず失敗することを見つけたんだ。
そこで左手薬指を他の指よりも速く動かす、くらいの意識を持つ。
失敗原因を発見してしまえば、そこを意識することで、成功確率はグッと上がるぞ。
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3.反復練習について
「変化」をして、少しでも以前の演奏法より良い演奏法を発見できたら、次は新しい演奏方法を反復して、身体に覚えこませます。
本番だった場合、緊張の中で演奏をしなければなりません。
合奏だった場合、他の人と音を合わせることにも意識を集中させなければいけません。
このような状況では、身体にしみついた演奏法でないと、なかなか力は発揮できません。
大切なことは、「無意識で」変化後の演奏法ができている状態であること。
例えばマウスピースを浅くくわえる、という変化で、良い音になると気づいた場合、このようになります。
- 「マウスピースをいつもより浅くくわえる」ことで、自分の演奏が良くなると気が付く(変化)
- ロングトーン、音階、曲など全ての練習で、「マウスピースをいつもより浅くくわえる」ことを気にしながら演奏する(反復練習)
- 反復していくと、以前より浅くくわえた位置が、自分のマウスピースのくわえる位置となっている→「マウスピースを浅くくわえる」と考えなくても、無意識で演奏できる状態に到達
- 本番など、緊張した状況であっても、自然と変化後の状態で演奏できる
④の状態になったとき、あなたは1つレベルアップしたことになります。
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番外編:音楽を聴くということ
「音楽を聴く」ということも、上達には不可欠です。1番大きな理由は、音楽を聴くことでイメージ力が向上するからです。
どれだけ技術が向上しても、イメージできない音は出せません。
「音楽を聴く」重要性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>サックス・吹奏楽部員のための音色改善・イメージの重要性とセンスについて
まとめ
- 演奏に小さな変化をつけて、良くなるポイントを探す
- 変化後の演奏法を無意識でできるように反復する
全ての練習メニューで、この2つのどちらをやっているのか意識するようにしましょう。
基礎練習も曲の練習も全てです。
①→②→①→②→①…の繰り返しを色々な練習メニューでやっていけば、少しずつ演奏が良くなっていき、それが定着していきます。
1つの変化を見つけて、定着できただけではまだ小さな前進であったとしても、積みあがって必ず上達していきます。
①・②どちらの練習をしているのか、あいまいな状態では、意味の薄い反復練習になりがちです。
頭を使っていないため、練習時間をかけても上達しない、ダルビッシュ投手が言うところの「噓をつかれる練習」となってしまいます。
「自分が行ってる練習を、具体的に今回の考え方に落とすにはどうすれば良いか」悩む場合、ぜひレッスンをお申し込みください。今回紹介した内容は、あくまで一例です。レッスンでは、あなた専用の練習法や解決策をご提案いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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