サックスのアンブシュアの中でも、「マウスピースをくわえる深さ」というテーマに特化して解説していきます。
サックスのアンブシュア全般に関しては、こちらの記事に詳しくまとめています。
>サックスのアンブシュアについて全て解説〜クラシック・吹奏楽奏者向け
- マウスピースはどのくらいの深さでくわえるべきなのか知りたい。
- マウスピースを浅くくわえたとき、深くくわえたときの違いが知りたい。
私バージェスが考える、「マウスピースをくわえる深さ」でお伝えすることはこちら!
一般的な基準=Sop0.8cm/Alto1cm/Ten・Bar1.2cm
浅めにくわえた時・深めにくわえた時の特徴を理解して、自分の好みの場所を探す。
マウスピースをくわえる深さによって得られる変化を理解できれば、音楽表現が広がっていきます。
また、マウスピースをどのくらいの深さで加えればいいのか悩んでいる方に、くわえる深さを決める基準を提案していきます。
マウスピースのくわえる深さを少し変えるだけで、音色や吹きごごちは劇的に変化します。
どのような変化するかが理解できれば、演奏の悩みも軽くなっていく可能性がありますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.マウスピースをくわえる深さの基準
一般的な基準は以下のとおり。
ソプラノ | 0.8cm |
アルト | 1cm |
テナー | 1.2cm |
バリトン | 1.2cm |
※くわえる深さはマウスピースの先端〜上の歯が当たる位置までの距離のこと
「1cm」というのは、多くの文献に書かれています。
私がマウスピースをくわえる深さをお伝えします。
一般的な基準 | ||
ソプラノ | 0.6cm | 0.8cm |
アルト | 0.8cm | 1cm |
テナー | 0.8cm | 1.2cm |
バリトン | 0.8cm | 1.2cm |
上の表を見てもわかる通り、私のアンブシュアはかなり浅い。でもこれには理由とこだわりがあるのだ!
テナーやバリトンなど大きなマウスピースになるほど、普通は深めにくわえがちです。それを考えても、私は比較的浅めにくわえています。
まずは、自分がどのくらいの深さでマウスピースをくわえているのかを、知るところから始めましょう。
何cmと具体的に知るというよりは、標準より浅めなのか・深めなのか・標準通りなのかを知るべきです。
(私も浅めにくわえていることは理解してました。ですが何cmか、というのはこの記事を書くために測って初めて知りました…)
これから浅めにくわえたとき、深めにくわえたときの傾向をお伝えしていきます。
くわえる深さをどうするか、考えるきっかけにしてみてください。
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2.マウスピースのくわえる深さを研究する
マウスピースの加える深さを変えると、変化が大きいのは「音色」と「吹いた時の抵抗感」
この2つは、演奏者の主観・好みの問題で、どちらが良いというものではありません。
浅いくわえ方、深いくわえ方、どちらが良いかは自分の価値観を大切にしてください。
ただし、くわえる深さの基準だけは理解しておきましょう。
2-1.マウスピースを浅めにくわえたときの傾向
- 息を吹き込んでも音色が暴れない
- 音色は暗く、柔らかめ
私は特に①にメリットを感じるため、浅めにくわえるアンブシュアを採用しています。
「いつもより息が入りすぎている」と感じたら、更にほんの少しだけマウスピースを浅くくわえ直しています。
また、暗く柔らかい音色は、短調の曲を演奏するときに使いやすい音色でもあります。
サックスの音色は基本かなり明るい。
私は「浅めにマウスピースをくわえるアンブシュア」を基本にして、サックスにしては少し暗めの音色をスタンダードにしているぞ。
ここは好みなので、皆さんも最適な深さを探してみて下さい。
ビブラートが上手くかからない・波ができない人は、浅くくわえると上手くいくことがあります。
「アウアウ」と顎(あご)を動かす距離が短くなるから、楽に波が作れます。
ビブラートに関しては、こちらの記事を参考にしてください。
2-2.マウスピースを深めにくわえたときの傾向
- 息はそんなにたくさんいらない
- 音色は明るくなる
深めにくわえた場合、浅めにくわえた場合とは逆の傾向が表れます。
息の量は浅めにくわえたときよりも必要ありません。
ですので、薄くなってしまってるリードでも操作しやすいと言えます。
薄くなったリードは、高い息の圧力に耐えられないからです。
また、明るい音色で、長調の曲は演奏しやすくなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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