サックスの日々のお手入れ・メンテナンス方法につき、多く質問をいただく内容や、誤解のある内容についてまとめました。
また、私自身も使用している、オススメのお手入れ用品も紹介します。
マウスピースの水洗いはOK
サックスのマウスピースは、水洗いをしてOKです。
水洗い後は、清潔なガーゼなどで、水分を拭き取ります。
マウスピースの水洗いについて、反対派の方もいます。
- マウスピースは繊細で、傷を付けてはいけない
- 水を使うことで、変色しやすくなる
マウスピースは、繊細で傷つけてはならない
「繊細で傷つけてはならない」のは間違いないですが、水洗いをしてはいけないと言う理由にはなりません。
高い水圧で洗ったり、こすり洗いしたりしなければ問題ありません。
口元に近い部品ほど、演奏に与える影響は大きい。
水洗い自体に問題はないが、先端を傷つけてしまうと、マウスピースが使い物にならなくなるので、注意してほしい。
水を洗うと変色しやすい
マウスピースの原材料である、エボナイト(硬質のプラスチック)と言う素材は、湿度や日光などで変色します。
そのため、水洗いで変色が進む恐れはありますが、すぐに拭き取れば大きな問題はありません。
また、「変色した=音が悪くなる」とは言い切れませんし、そもそもマウスピースは、消耗品です。
いつか必ず交換しなければならない日が来ますので、キチンと洗って、清潔に保ちましょう。
マウスピースの水洗いはOK、ただし慎重に・丁寧に行うこと
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サックスのタンポのお手入れ・メンテナンス方法
演奏後、スワブを通して管体の水分はとりますが、タンポの水分については気にしない方もいます。
特に楽器上部についているタンポほど、水分が付着しやすいです。
水分によってタンポが痛みますので、確実に取るようにしましょう。
タンポの水分
タンポの水分は、キーと楽器の間を、紙や専用の吸水シートを挟んで、落としていきます。
演奏した後のタンポの水分は、紙でとるよりも、タンポ専用の吸水シートで取ることをお勧めします。
理由は次の通りです。
- 紙よりも多くの水分が吸い取れる
- 半永久的ではないが、かなり長持ち(数年)するので、コスパが良い
私が特にオススメしているのは、BGのパッドドライヤーです。
複数のメーカーの吸水シートを使用しましたが、1番長持ちする印象です。
タンポのベタつき・くっついて離れない場合
タンポのベタつきには、ノナカ パッド・ガードをオススメします。
この液体を付属のハケで、タンポに塗るだけで、タンポのベタつきが解消します。
パッドガードは、トーンホール(中央の金属部分)には塗りません。周りの革の部分にのみ塗ります。
1,000円ほどするので、高いと感じるかもしれません。
しかし、楽器を演奏するたびに使うものではなく、タンポのベタつきが気になる時にしか使いませんし、1度に使用する量が少ないので、かなり長く使えます。
私自身、10年ほど使っているが、1度も買い換えた記憶はない…
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キーオイルは極力自分でささない
キーオイルは、できるだけ自分ではささず、リペア担当の方にお任せしましょう。
リペア担当の方は、楽器を分解した上で、キーオイルをさしてくれます。
楽器を分解して、キーオイルをさしてもらうことで、深くまで浸透し、キーオイルの効き目が良くなり、長持ちするようになります。
一方で、私たちは楽器の表面、見えている部分しか、キーオイルをさすことはできません。
また、余分なキーオイルを残したままにしておくと、楽器がサビる原因にもなります。
私はキーオイルを自分ではささない(リペアの方に任せる)ので、市販のキーオイルは使っていません。
キーオイルは次の症状に効きます。このような症状が見られたら、リペア担当の方に楽器のメンテナンスをお願いしましょう。
- キーが重く感じる
- キーを動かすと、ノイズが入る
サックスのリペアに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
>サックスのリペア・調整・修理〜体験談から価格・期間・頻度を解説
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まとめ
サックスのお手入れ・メンテナンスについて、質問が多い内容・誤解が多い内容を紹介させていただきました。
- マウスピースの水洗いはOK
- タンポの手入れには「パッドドライヤー」「パッドガード」を使用
- キーオイルは極力自分でささない
サックスの演奏でお悩みの方は、ぜひレッスンにお申し込みください。レッスンでは、あなた専用の練習法や解決策をご提案いたします。メンテナンスに関するアドバイスももちろん致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。