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【プロが厳選】サックス奏者が揃えるべき道具・メンテナンス用品のオススメ完全解説

  • 楽器を始めたばかりで、メンテナンス用品に何が必要か知りたい
  • サックスのメンテナンス用品は種類が多く、どれを選んでよいか分からない

実は、サックス奏者がどのような道具を揃えるべきか、そこまで悩む必要がありません。

なぜなら、これから紹介する定番アイテムを使えば、80点程度を取ることができるからです。

確かに時間をかけて探せば、より効果の高い道具を探すことはできるかもしれません。ですが、定期的にリペア・調整に出す必要があることを考えれば、メンテナンス用品を探すより、練習に時間を割いた方が、はるかに有意義です。

サックスで国際コンクール上位入賞、今では吹奏楽のCDレコーディングを30枚以上リリースした私が、実際に使用する道具を公開します。

この記事では、サックスのメンテナンスにおいて、80点以上取れる商品を紹介します。楽器店と繋がりがあるわけではないので、忖度なく、良いものだけを紹介していきます。

この記事を読み、メンテナンス用品をそろえてしまえば、これ以上調べる必要がなくなり、練習により多くの時間を割くことができるようになります。

結論

メンテナンス用品はこだわり過ぎず、80点取れればOKのつもりで選ぶ

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1.【必ずそろえたい】日々のメンテナンス・お手入れ用品

日々のお手入れ・メンテナンスで必ず使用するものを紹介します。

サックスを演奏すると決めたなら、これから紹介する商品は、必ず手に入れておきましょう。

1-1.スワブ

スワブはサックス演奏後、管内の水気を取るのに必須のアイテムです。

スワブでオススメするのは、ヤマハのクリーニングスワブです。ソプラノ・アルト・テナーはこちらのスワブを使ってください。

バリトンの場合、ネックと本体でスワブを分けます。

バージェス

自分も含め、多くのプロ奏者がこのスワブを使っています。

1-2.タンポの水分対策

演奏後、タンポの水分を取らないと、タンポは急激に劣化します。

劣化したタンポは1つ交換するだけでも、数千円かかります。

演奏後に水分を取れば、タンポは長持ちします。タンポの水分対策として、私が特にオススメしているアイテムは、BGのパッドドライヤーです。

このように、タンポの間にはさみ、水分を取ります。

パッドドライヤー使用方法

タンポの水分を取るアイテムは、他にもあります。

  • 他のメーカーの吸水シート
  • 紙で吸水する(クリーニングペーパー)

ここで紹介したBGのパッドドライヤーは、他のアイテムと比較して、水分を多く吸収するのが特徴です。(自分自身、他のアイテムも試しました。)

1-3.タンポのべたつき対策

演奏を続けていると、タンポがべたつき、キーを押しても反応が鈍くなったり、最悪の場合、キーが開かないケースもあります。

その対策として有効なのが、パッドガードです。

この液体を付属のハケで、タンポに塗るだけで、タンポのベタつきが解消します。

パッドガードは、トーンホール(中央の金属部分)には塗りません。周りの革の部分にのみ塗ります。

1,000円ほどするので、高いと感じるかもしれません。

しかし、楽器を演奏するたびに使うものではなく、タンポのベタつきが気になる時にしか使いませんし、1度に使用する量が少ないので、かなり長く使えます。

バージェス

私自身、10年ほど使っているが、1度も買い換えた記憶はない…

1-4.コルクグリス

マウスピースを差し込む際、硬い場合は、ネックのコルク部分にグリスを塗って、マウスピースを挿入しやすくします。

コルクグリスで1番のオススメは、モンスターグリスです。

コルクグリスは大昔からありますが、こちらの商品は2021年にSNSで話題となった、比較的新しいモデルです。

他のコルクグリスと比較して、粘度が高いのが特徴です。そのため、マウスピースの抜き差しが容易になるだけでなく、密着性が高く響きのロスが少なくなることで、響きが豊かになる、という声も良く聞きます。

単にマウスピースの抜き差しを容易にしたいだけなら、サックス用のコルクグリスであれば、どのメーカーのものを準備しても問題ありません。

バージェス

個人的には、どのコルクグリスでも大きな問題はないかと思います。

より良い性能を期待したいなら、モンスターグリスを試してみてください。

1-5.マウスピースパッチ

マウスピースに貼る、テープのようなものです。マウスピースの摩耗を防ぐとともに、歯のすべり止めにもなり、奏法が安定します。

マウスピースを購入すると、マウスピースパッチが付属することもありますが、少しずつ消耗していき、破けてしまうケースもあるので、予備に数枚持っておく方が安心です。

マウスピースパッチは、硬さや厚さに種類があります。これは奏者の好みによるので、色々と試してみてください。

私自身が使用しているのは、こちらのマウスピースパッチです。使用している奏者も多いので、迷ったらこちらを使えば問題ないと思います。

2.【演奏を向上させたい】上級な道具を買いそろえる

ここから先は、必ず購入すべき、というわけではありませんが、上達したい方はそろえておきましょう。

数千円~2万円程度と、安い買い物ではありませんが、1度そろえれば、10年以上使用できる品々です。早く手に入れて、メリットを今すぐ享受することをオススメします。

2-1.ストラップ

ストラップを正しく選べば、管楽器の演奏において最重要である「脱力」「息づかい」を助けてくれます。オススメは、ブレステイキングです。

身体にかかる楽器の重さを分散させ、力みにくく、首に重さがかからない分、息の通りが楽になります。

こちらのラップリフトを組み合わせると、さらに楽器の重さが分散され、ブレステイキングの効果が高まります。

バージェス

割高ではありますが、体の負担が軽減することで、長く演奏できるようになります。お金には代えられません。

ブレステイキングは正しい方法で用いることで効果を最大限に発揮します。正しい使用法を公式動画から学んでください。

2-2.リードケース

リードケースは、ガラス板とクッション材で挟むタイプにしましょう。

サックスの種類(ソプラノ・アルト・テナー・バリトン)によって、リードケースのサイズが違うので注意してください。

リードが消耗すると、形が波打つのですが、ガラス板によって食い止めることができます。

リード購入の際についているリードケースでも、外傷から守ることはできますが、波打つのを防ぐことはできません。

また、留め具は「横引き式」を推奨します。他には「はめ込み式(パチン)」がありますが、金具が緩いものも多く、簡単にふたが開いてしまう危険性があります。

バージェス

ガラス板・横引き式の金具、の組み合わせは値段が高くなりがち。

ですが安物は結局すぐに壊れたりするので、最初から高いものを買った方が安上がりでした…(実体験あり)

2-3.リードメンテンナンス用品

「リードを削る」というのは、難しくてできないと思っていませんか?

確かに突き詰めれば奥が深い世界ですが、簡単なリード調整でしたら、誰にでもできます。

リードの調整を身に付ければ、演奏も向上しますし、リードも長く使えます。

リードのメンテナンス商品は多数ありますが、リードギーク(ブラックダイヤモンド)をオススメします。

リードギークを勧めるポイント
  • 小さくて、持ち運びに便利
  • 切れ味がよく、よりしっかり削れる
  • 樹脂リードも削ることができる(※)

※樹脂リードが削れるのは、「ブラック・ダイヤモンド」モデルのみです。通常のリードも削れます。今は樹脂リードを使わなくても、年々機能が向上している樹脂リードを使う機会はでてくるかもしれません。

リードのメンテナンス道具がなくては、リードを削る技術も、リード自体も磨くことはできません。

リードのメンテナンス方法ついては、こちらの記事を参考にしてください。

>誰でもできる!サックスのリード調整法〜削り方と寿命の延ばし方

3.【移動先・現場で使える】ケース類など

移動の際や、楽団などに所属すると使えるアイテムを紹介します。

なお、私自身は電車移動がメイン(車は使わない)なので、持ち運びやすさも重視しています。

3-1.ケース

BAM社のケースを推奨します。頑丈に作られ、楽器を保護する機能が1番高いからです。(なので比較的重量はあります。)

BAM社のケースの中でも、トレッキングケースをオススメします。楽器以外の小物・楽譜類の収納が段違いに多いです。楽器ケースだけ持てば、他に鞄を持ち運ぶ必要がないので、かなり楽です。

バージェス

BAMのケースは、私が信頼するリペアの方からもお墨付き。

過去に安物のハードケースで楽器を倒してしまい、中の楽器も損傷してしまったことがあり、頑丈さはケース選びで重視しています。

バリトンサックスの、トレッキングケースは発売していません。(2022年12月現在)

バリトンの場合、同じBAM社のハイテックケースを推奨します。

ケースと合わせて、防犯対策としてAirTagを準備しておくと安心です。

AirTagとは、Appleから発売された紛失防止のタグです。このタグを取り付けておくと、iPhoneの「探す」アプリから、位置情報を検索できます。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

>【楽器の紛失・盗難防止】3,800円で買える安心!AirTag(エアタグ)

3-2.楽器スタンド

楽器の持ち替えを合奏や本番で行う場合、楽器スタンドは必須です。また、床や椅子などに寝かせておくと、管の中の水がタンポに垂れて、タンポの消耗が速くなり、楽器の調整コストも上がります。

スタンドのオススメは、アルト・テナーの場合、K&M社から出ているSAXXYというモデルです。

大きな特徴として、スタンドを畳むとベルの中に収納できる点があります。これで持ち運びはかなり楽になります。

かなり軽量である反面、倒れやすそうというデメリットもあります。(実際に倒れた場面は見たことないですが)

持ち運びは考慮せず、安全性を重視するならオオハシのスタンドが良いです。こちらはアルト・テナー・バリトンのモデルが発売されています。

ソプラノはK&M社のモデル1択で良いと思います。ベルに収納可能・軽量なうえ、安定感もあります。

3-3.譜面台

譜面台はお持ちの方が多いと思いますが、見直してみてはいかがでしょうか?あまり世間では知られていない、マニアックですが良い品も紹介しています。

紙楽譜のみ使う(電子楽譜は使用しない)

楽譜をタブレット端末で見ない(電子楽譜を使用しない)場合、圧倒的にオススメなのが、グラッツィオーゾの譜面台です。

この譜面台の良い点は、次の通りです。

  • 折りたたむとA4サイズとなり、鞄に入れやすく、持ち運びが非常に楽
  • 超軽量
  • 開くと大型で、B3サイズの楽譜にも対応できる

こちらの譜面台は、軽量であるがゆえ、タブレットの重さには耐えられません。

紙の楽譜しか使わない場合、この譜面台1択だと考えます。

一方で、電子楽譜には大きなメリットがあります。メリット・デメリットをまとめましたので、興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

>楽譜の電子化~メリット・デメリットと導入手順、使用感など全て解説

電子楽譜を使用する

タブレット端末を使って楽譜を見る場合、ヤマハの譜面台がオススメです。

紙よりタブレット端末はずっと重いので、譜面台のネジの強度が重要となります。ヤマハの譜面台は、持ち運びの軽さと強度のバランスが丁度いいです。

ヤマハの譜面台は、角度調節部分に凹凸があり、重いタブレット端末を置いても角度が変わりません。

譜面台(電子楽譜用)

野外演奏での風対策

野外で演奏する機会がある場合、風の対策で役立つのが、バンドリンクの譜面台用ウェイトホルダーです。

譜面台の足にこのホルダーをつけ、ホルダー内に重いもの(水が入ったペットボトルなど)を入れると、譜面台が風で飛ばなくなります。

バンドリンク 譜面台用ウェイトホルダー

(番外編)【実はいらない?】購入する必要はないと考えているもの

最後に、普通に販売されているが、個人的には必要ないと考えている商品をお伝えします。

自分も持っていますが、ほとんど使っていません。

1.キーオイル

リペアの方は、楽器を分解した上で、キーオイルをさしてくれます。

楽器を分解して、キーオイルをさしてもらうことで、深くまで浸透し、キーオイルの効き目が良くなり、長持ちするようになります。

一方で、私たちは楽器の表面、見えている部分しか、キーオイルをさすことはできません。

また、余分なキーオイルを残したままにしておくと、楽器がサビる原因にもなります。

キーオイルは次の症状に効きます。このような症状が見られたら、リペア担当の方に楽器のメンテナンスをお願いしましょう。

キーオイルをさすべき症状
  • キーが重く感じる
  • キーを動かすと、ノイズが入る

2.チューナー・メトロノーム・レコーダー

昔は重要でしたが、今はスマホの無料アプリで十分対応できます。

大きな差はないので、自分が使いやすいものを選べば良いと思います。

強いて言うなら、有料ではありますが、純正律をチューニングできる、PEチューナーはオススメです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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