サックス奏法

サックスのビブラート〜表情豊かな演奏にするためのかけ方とコツ

ビブラートをかけることはできるけど、「どの音にビブラートをかけるか」、「どんな種類のビブラートをかけるべきか」悩まれている奏者も多いです。

より表情豊かな演奏にするために、ビブラートの取り扱い方に特化して解説していきます。

サックスのビブラート全般に関しては、こちらの記事に詳しくまとめています。

>サックスのビブラート~かけ方の基礎・上級テク・練習の盲点まで完全解説

この記事を読んでほしい方
  • ビブラートはできるけど、ビブラートをかけるべき音とそうでない音の区別ができない。
  • ビブラートはできても、色々な種類のビブラートがかからない。(ビブラートが1種類しかない)

私バージェスが考える、表情豊かな演奏するためのビブラートのポイントはこちら!

結論

ビブラートのかけ方の最終的な答えは、奏者自身の価値観。良い演奏をたくさん聴いて、センスを磨く

一定のビブラートのパターンを理解・準備しておくことで、表情豊かな演奏ができる

ビブラートは「かける」「かけない」だけでなく、どのようなビブラートをかけるかを選ぶことが大切です。

ビブラートのパターンを作っておけば、曲中でどのようなビブラートをかけるべきかのヒントになります。

ビブラートのかけ方に関する解説は多くみられますが、曲中でどのようなビブラートをかけるべきかの解説は多くありません。

ビブラートを使って表情豊かな演奏するヒントを解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

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1.ビブラートの正解

どこで・どのようなビブラートをかけるべきか、つまりビブラートに関する「正解」について考察します。

1-1.ビブラートに関する質問

サックス吹きの男子学生

この音には、ビブラートをかけなきゃいけませんか?

この音には、どんなビブラートをかけなきゃいけませんか?

レッスンをしていると、このような質問を受けます。

残念ながら、この質問には答えがありません。

なぜならビブラートを含め、演奏をどのように表現するかの答えは、自分の音楽的な価値観や好みによって決めるべきで、それこそが答えだからです。

特にクラシックや吹奏楽の世界では、同じ曲を色々な人・団体が演奏しています。

ビブラートに限らず、それぞれの演奏には個性があり、同じ演奏はありません。

演奏者が音楽をどのように表現するかは、演奏者自身の音楽的な価値観や好みによって決まります。

バージェス

私が生徒さんと同じ音を吹いたとき、「私ならビブラートをかけるか・かけないか」、「私ならどのようなビブラートをかけるか」ということまでしか答えられない。

レッスンでは私ならどうするかは解説するが、それが生徒さんにとっての答えになるとは限らない。

言い換えれば、「奏者のセンス」次第ということになります。

ビブラートをかけるか・かけないか、どのようなビブラートをかけるかの答えは、演奏者自身の価値観や好み次第。

万人に当てはまる答えはない。

1-2.センスを磨く

「センスはあるか・ないかではなく、磨いていくもの」センスに関する誤解をしている方が多いので、初めに書かせていただきました。

音楽的なセンスを磨くのは簡単で、「良い演奏を、たくさん聴くこと」です。

良い演奏をたくさん聴くことで、「自分はどんな表現の仕方が好みなのか」が分かってきます。

好みが積み重なれば、それは価値観になります。

まずは自分が演奏する曲を、上手い人が演奏している音を聴いてみましょう。表現の仕方を真似してみるのも良いです。

しかし、演奏の幅を広げたいのなら、自分が演奏しない曲、サックスや吹奏楽以外の音楽も聴くべきです。

弦楽器のビブラートのふくよかさ、かけ方は非常に勉強になります。

逆にクラリネットは、基本ビブラートは使わないのに、すごく深い表現をしている演奏はいくらでもあります。

ちなみに、プロの演奏家で音楽を聴いてなかったり、自分の楽器しか聴いていない人を知りません。

色々な音楽を聴いて、自分が良いと思う演奏をたくさん見つけて、自分の好みや価値観を確立する。

サックス・吹奏楽以外の曲や、自分が演奏しない曲も積極的に聴く。

バージェス

たくさん音楽を聴いた結果、自分の音楽的な価値観や好みははっきりしている。

今では、初めて聴いた曲を初見で演奏したとしても、どのような表現するか・ビブラートをかけるかを迷うことはほとんどない。

もちろん今でも音楽はたくさん聴いているので、好みや価値観は今後変わっていくことだってある。

「良い音楽を聴くことの重要性」に関しては、こちらの記事でより詳細に解説しています。

>サックス・吹奏楽部員のための音色改善・イメージの重要性とセンスについて

2.ビブラートを選び取る

前述した通り、ビブラートをどう取り扱うかは、演奏者次第です。

とはいえ、ビブラートをどう取り扱うか、ある程度の一般的な指針はあります。

2-1.音の長さ

基本的には4分音符以上の長さのある音符に、ビブラートはかけます。

短い音だと、ビブラートの波が少ししか入らないので、効果が薄いためです。

ただし、演奏する曲のテンポによっても変わりますので、4分音符以上というのは、あくまで目安にはなります。

また、管楽器と比較して、弦楽器は多くビブラートを使う傾向があります。

弦楽器は、左手で弦を押さえる位置を揺らすことで、ビブラートをかけます。

演奏映像を見るとビブラートをかけている音・かけていない音が明確にわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみにこちらの演奏では、弦楽器をイメージして、ほぼ全ての音にビブラートを入れて演奏しています。参考にしてみてください。

2-2.主張する音

ビブラートをかける音は、「主張する音」です。

ビブラートをかけた音は、かけていない音と比べて、よく聴こえるようになります。

動きの無いのものより、動きの有るものの方が目につきやすいのと同じで、ビブラートの波は音を目立たせます。

例えば、フレーズを閉じる最後の音など、穏やかに終わる箇所は、長い音であってもビブラートをかけない、というアイディアもあります。

2-3.速さと大きさ

まずは、ビブラートの波の速さと大きさを考えます。

波の速さと大きさは、次の4パターンと、ビブラートをかけない(ノンビブラート)という計5つのパターンをベースに考えます。

サックスのビブラートの種類

パターンA.

ビブラートの中でも主張が弱いので、ノンビブラートに近い効果が得られます。

音量がpであったり、穏やかな箇所であっても、ノンビブラートでは味気ないと感じる部分で有効に使えます。

パターンD.

感情の高ぶりや強い主張を表現でき、フレーズの頂点・高音域・音量がfのときなどに有効に使えます。

1番ビブラートの効果は高いですが、たくさん使ってしまうと、どこが盛り上がっているのかわからなくなるという、デメリットもあります。

パターンB.

音量がpで、緊張感が高い音楽などで有効に使えます。

ビブラートをかける場合、必ずA〜Dの4パターンのどこかに当てはめなくてはならない、というわけではありません。

例えばA.〜B.の間くらいでかける、という選択肢もありです。

こうすることで、無数のビブラートのパターンができます。

バージェス

ビブラートのパターンは無数ではあるけど、A.〜D.のどのパターンをベースに考えるかで、大分シンプルになって、ビブラートを選びやすい。

また、曲でのビブラートは、テンポ通りに(1拍に4つの波を入れるなど)かけてはいけません。

ビブラートの速さをコントロールできるようにするため、テンポ通りに波を入れる練習は必要です。

ですが、実際に曲を演奏するときにテンポ通り波を入れてしまうと、機械的になってしまいます。

ビブラートとテンポに関する内容は、こちらの記事に詳しく解説しています。

>サックスのビブラートの速さ~上手く表現できない場合の確認項目

ビブラートをかける場合は、ベースとなる4つのパターンを使って、どのビブラートが音楽的に

テンポ通りにビブラートは入れない。

2-4.音程

基本的には標準の音程から上下させるビブラートが望ましいですが、標準より高い or 低い音程でビブラートをかけることもあります。

イメージは次の通りです。

ビブラートの音程

標準音程より高い音程でビブラート

パターンD.の大きく・速い波と組み合わせて、より感情の高ぶりや強い主張を表現することが多いです。

同時に演奏する他のパートよりもかなり目立つので、ソロを演奏するときに、使いやすいです。

標準音程より低い音程でビブラート

通常音域でかけるビブラートよりも控えめになります。

伴奏などで控えめに演奏したいが、ノンビブラートでは味気ないときに使用します。

なお、ソプラノサックスで使うことは、ほとんどありません。ソプラノで音程が低くなると、音痴に聴こえやすいためです。

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今回紹介した内容は、あくまで一例です。レッスンではあなたが演奏する曲が、より魅力的になる具体的なビブラートのかけ方をご提案します。

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まとめ

様々なビブラートのパターンと使い分けるためのヒントを解説させていただきました。

今回の要点
  • ビブラートをかける・かけない、どの種類のビブラートをかけるかは、奏者のセンス次第(万人受けする答えはない)
  • センスは、良い音楽を聴いて磨くもの
  • 一般的にビブラートをかけるのは、長い音と主張する音
  • 波の速さと大きさから、5つのパターンを作っておく

「長い音だからビブラートをかける」といった単純なルールではなく、理想は自分の音楽的なセンスを磨いて、ルールを意識することなく、自然にビブラートを選べている状態です。

音楽を聴いてセンスを磨く、自分がイメージした音に近づけるように、技術を磨く。この両輪が大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。