エチュード・教本

【ラクール4曲目】練習方法~短調と高い音への跳躍

サックス教本の代表であるラクールの練習方法を、1曲ごとに解説します。

ここでは、第4曲目を解説します。演奏例は、こちらで公開しています。

ラクールには本来、ピアノ伴奏はありません。

しかし、サックスのような単音楽器(1度に音が1つしか出せない楽器)であっても、和声の流れを意識して演奏することは大切です。

今回使用したラクールのピアノ伴奏は、作曲家の柳川 瑞季さんが作曲・演奏したものを提供いただきました。

私自身、ラクールは50曲全てを学習しました。

また、ラクールに関しては独学でも、レッスンを受けたことも、レッスンをしたこともあり経験豊富です。

私自身がつまづいた点、レッスンする際に重視している点を中心にまとめました。ぜひ、最後までお読みください。

「30分だけ」私に時間をください。あなたの1番の演奏の改善点、解決策を提案します。

多くの情報から学び、たくさん練習しているのに、自分では気付かずに方向性を間違え、変な癖や固定観念のせいで上達できない人が、実は数多くいます。

多くの情報から、あなたに合った演奏法を見つけることは、本当に難しいからです。

大切なのは「自分に合った、正しい演奏法を知ったうえで」練習すること。努力する方向性を間違えないことが大切です。

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全体を通じて

演奏全体の注意点を解説します。

この練習曲のテーマ、習得すべき技術とも言えますので、特に意識して練習しましょう。

シンプルな歌いまわし

前の3曲と比較して非常に歌いやすいですが、音1つ1つで歌う(音を押す)ような表現は避けましょう。

息の使い方はロングトーンで、クレッシェンド・デクレッシェンドを長いフレーズでかけます。

音量や音域に関係なく、常に息がスムーズに流れるように。

ロングトーンで吹きながら、指だけ動かす。

バージェス

音域によって抵抗感が変わるので、「ロングトーンをしながら指だけ動かす」というのは、実は結構難しい。

理想はどんな音域でも、同じ息の使い方で演奏できるテクニックを身に着けることです。

そのための練習方法をこちらの記事にまとめていますので、ぜひお読みください。

>ロングトーン応用編~サックス・吹奏楽奏者に向けた効果的な練習

ちなみに歌いやすくなったのは、4曲目からは8分音符が登場し、リズムに動きが出たためです。

短調の演奏方法

4曲目では、短調のフレーズが初めて登場します。

音色は柔らかめ・暗めを意識しましょう。

7小節目は長調のメロディーの中で、短調が現れます。

15小節目も7小節目と同じく、長調のメロディの最後から短調が現れますが、その後24小節目まで長く短調のメロディが続きます。

演奏者は長調・短調どちらのフレーズを演奏しているのか意識して、明確に吹き分ける。

バージェス

一概には言えないが、短調は心の内面から湧き出る感情を表現することが多い。

フレーズの対比

同じフレーズが音量違いで、登場します。(17小節目~と21小節目~/33小節目~と37小節目~)

音量だけではなく、発音・音色・ビブラートでも差を出します。

差をつけるためのヒントとして、一般的な表現方法を紹介します。

音色発音ビブラート
f硬め・明るめ力強く速め・深め
p柔らかめ・暗め繊細に遅め・浅め
バージェス

この表は、曲を表現するのためのヒントでしかなく、答えではない。

自分で抱いた曲のイメージを大切に。イメージ力を鍛えたいなら、良い音楽をたくさん聴くこと。

rall.(ラレンタンド)の演奏方法

ラレンタンドは、「rall.」という記号を見た瞬間、テンポを遅くして演奏するのが一般的です。

緩やかにテンポを遅くしていく「rit.」(リタルダンド)とは異なります。

表記通りの演奏を心がけましょう。

個別のポイント

各小節やフレーズごとの個別の注意を解説します。

7小節目

高い音へ跳躍する時に、重要なことは、低い音をしっかり演奏することでした。

詳しくはラクール2曲目で解説をしましたので、参考にしてください。

>【ラクール2曲目】練習方法~跳躍進行とテヌートの演奏法

今回のように、跳躍した後の音が高音域の場合、吹き過ぎず、裏声で歌うイメージで演奏します。

裏声を使った方が美しく歌えるパターンは次の通りです。

  • 跳躍した後の高い音が、シ♭より高い音
  • フレーズが盛り上がっていない部分(フレーズ終わりなど)

ロングトーンのようにまっすぐ吹いてしまうと、高い音が大きくなり過ぎて、自然な歌い回しにならないので、注意しましょう。

14小節目

楽譜には書かれていませんが、3拍目をめがけてデクレッシェンドをすると、自然な歌い方になります。

フレーズが下行していくのに合わせて、自然にデクレッシェンドします。

4拍目は、pが書かれているので、更にもう1ランク小さい音からスタートします。

時には楽譜に書かれていなくとも、自然なフレーズの流れを優先する。

31小節目

高いドの音だけ、飛び出ないように注意します。

普通に吹くと、音量が大きくなりすぎたり、音色が開いて汚くなりがちです。

他のmfのフレーズの音とのバランスを考え、フレーズの中に入れます。

41・42小節目

ppですので、かなり小さな音で演奏しますが、音が貧弱にならないよう注意します。

サックスの中音域に特化した具体的な演奏方法・練習方法は、こちらの記事を参考にしてください。

>サックスの中音域(シ~ド#)~音色改善コツと2つの練習方法


ラクール全般の練習方法や次の曲に進むべきタイミングなどについては、こちらの記事で解説しています。合わせて参考にしてください。

>サックス教本・エチュード~ラクールの練習方法と得られる効果

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。