楽器演奏全般

サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜正しい音程の練習方法

今までの音程の解説で、より美しく聴こえる数多くの音程のルールや音程の考え方・ルールの選び方などを紹介してきました。

「チューナーぴったり=良い音程」ではありません。こちらもぜひお読みください。

音程の攻略法①~サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜絶対音感と相対音感

音程の攻略法②~サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜和音の取り方と演奏方法

音程の攻略法③~サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜メロディ・個人練習

音程の攻略法④~サックス・吹奏楽の音程の取り方・コツ〜絶対音感と相対音感

音程に関する考え方は、全て説明してきました。

今回はその考え方を実践するために、取り組むべき練習方法を解説します。

この記事を読んでほしい方
  • 全ての音がチューナーにぴったり合うのが良いことだと思っている。
  • 良い音程で演奏するための具体的な練習法が知りたい。

私バージェスが考える、音程のセンスを身につける方法はこちら!

本日の結論

「歌う」ことと「音楽を聴く」ことで、自分の中の音程感を作る。(=音程に好みができる)

自分の中の音程と実際に出てる音を比較する。

今回解説する方法を日々の練習に取り入れることで、皆さんの音程は確実に向上していきます。

指導に行くと、チューナーを使いすぎてるがために、演奏者自身の音程感が育っていかないケースも数多く見てきました。

私自身多くのケースで、チューナーを使わなくても、自分の音程の良し悪しを判断できるようになりました。

私もチューナーを使いすぎていた時期もあり、回り道はしましたが、今回解説する内容を知ってから、少しずつ音程への意識が変わってきました。

正しい方向で努力をすれば、音程は向上していきますので、ぜひ最後までお読みください。

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1.自分の音感を作る

1-1.歌を歌う

吹奏楽団によっては、発声練習を取り入れているところも多いのではないでしょうか?

これは音程のセンスを磨くのに次のメリットがあります。

発声練習の目的

基準となる平均律(=チューナーぴったりの音)をイメージしやすくする。

自分から歌うので、能動的な練習となる。

発声練習はピアノを使って行うことが多いです。

声楽2

つまり平均律を歌う練習をすることが多くなると思います。(純正律のハーモニーをとる発声練習ももちろん有効です。)

音程の法則は数あれど、平均律から大きく外れてしまうことは望ましくありません。

発声練習で鍛えて、基準の音程がイメージできてこそ、その基準の音程から高く or 低くする音程の法則も有効に使えます。

平均律の音程から大きく外れないような練習となる。

イメージできない音程は、正しくとることができない。


個人で発声練習を行う場合、「コールユーブンゲン」という教本をオススメします。

音大入試等でも使用されている、長年使われている、信頼のおける教本です。

この本は、跳躍進行を数多くのパターンで学習することができます。

発声練習には、音程感を養う以外にも大きなメリットもあります。詳細はこちらの記事をご覧ください。

>サックス・吹奏楽部員向け~声楽から学ぶ音色・ピッチ改善・高音域の当て方

1-2.一流の音楽を聴く

指揮者

色々な音楽をたくさん聴くように!

色々な方から「音楽をたくさん聴け」ということを言われませんか?

音楽を聴くことによって、演奏にもたらすメリットは多数ありますが、音程の向上も1つの理由です。

音楽を聴く目的

良い音楽をたくさん聴くことで、音楽の内容だけでなく、音程感も自分の中の記憶に残る。

聴くだけなので受動的ではあるが、センス良い音程を学べる。

音程感が記憶されると、自分の中に正しい音程のイメージが出来上がります。

一流の音楽は、平均律だけでは演奏していません。心地よく聴こえるように、あえて音程を上下させています。

第1回〜第3回で解説した音程の法則は、ここでいう「音程を上下」の傾向をまとめたものになります。

一流の音楽は、単なる平均律ではなく、心地よく聴こえるように、あえて音程を上下させて演奏している。

一流の音楽を聴いて、自分の音程感を育てることが大切

何をもって「一流の音楽」とするか意見は分かれると思いますが、ここでは私の体験に基づき「トッププロのクラシック演奏家」をイメージして記事を作成しています。

あくまで私の体験談の紹介ですので、クラシック以外のアーティストが一流ではない、というような趣旨はございません。

1-3.センスの良い音程

「歌を歌う」「音楽を聴く」ことで、音感がつくと次の感覚が身に付きます。

音程に、自分の「好み」が出てくる。

チューナーなんか見なくても、今演奏している音はもっと高い音程で演奏したいなどが感じられるようになるイメージです。

この音程のイメージは、チューナーでピッタリのこともあれば、外れていることもあります。

この好みの音程に、自分が出している音程を近づけるのです。こうなればチューナーを確認する機会は減ってきます。

センスの良い音程での演奏とは
  1. 平均律に近い(=音程が外れすぎていない)…「歌を歌う」ことで身に付ける。
  2. 心地よく聴こえるよう、音程を上下させる…「一流の音楽を聴く」ことで身に付ける。

この2つから自分の「音程の好み」を作り、その好みの音程で演奏する。

バージェス

ここまでくるのは大変な道のりですが、演奏や音程に対する考え方が劇的に変わります!

2.チューナーとの付き合い方

センスの良い音程で演奏するには、チューナーの正しい付き合い方を知ることが非常に大切です。

チューナーを使いすぎると、音程のイメージを作る力が身に付かなくなります。

2-1.常にチューナーを見ながら練習する

演奏中、常にチューナーをつけるのはやめましょう!

指導に行くと本当に多く見かけます。不安になる気持ちは理解できますが、すぐにやめるべきです!

理由を解説していきます。

2-1①.演奏会本番ではチューナーを使えない

大前提

本番でもチューナーつけている方を見かけますが、曲前のチューニング以外は外しましょう。

演奏会衣装に身を包み、堂々と見せるべきなところ、チューナーが見えると「私は音程が不安です」と言っているようなものです。

プロで演奏中チューナーつけてる人なんていないですよね?

練習でできないことは、演奏会本番でもできないことが多いです。

本番という緊張の中、普段通りの演奏をすること、これだけでも難しいことです。

日頃からチューナーをつけて練習するということは、「チューナーを外して演奏する」という、あえて練習と違うことを本番でやらなければなりません。

2-1②.チューナーで真ん中の音程が正しい音程とは限らない

音程は相対音感で原則とるので、周りと比べて自分の音程を作ることになります。(相対音感については、第1回記事で解説しています。)

考えてみよう

他のメンバー全員が、チューナーより高い音程で演奏していた場合

あなたも周りに合わせて高い音程で演奏しないと、音程は合わず、音は濁って聴こえます。

このときあなたが1人だけ、チューナーで真ん中の音程で演奏できたとしてもそれは偉いのでしょうか?

また、チューナーに意識がいくと、周りの音に集中できなくなりがちです。

合わせるべきは目の前のチューナーの針ではありません。周りの音です。

チューナーを使いすぎると、奏者の音程感は育たない。

その結果、いつまでもチューナーを手放せない。

バージェス

チューナーには、「自転車の補助輪」と同じような側面があるように思える。つけていれば安心だけど、つけてる限り、いつまでたっても外せない…

勇気を持って、人と合わせているときはチューナーを外してみよう!

最初はたくさん転ぶ(=音程が合わない)けど、その時々で確認をしていけば、そのうち補助輪(=チューナー)なしでも走る(=演奏する)ことができるようになる!

2-2.チューナーを使用する主な場合

チューナーを使用する主な場合を紹介します。

これらの場合以外は、チューナーを使用すべきではない、という考えではありません。

ただし、チューナーを使い過ぎる弊害もありますので、あわせて解説していきます。

2-2①.チューニング

基準の音程を作る大切な作業ですので、個人練習の時も、めんどくさがらずチューニングはしましょう。

第2回で解説した通り、この時点で高音楽器は少し高く、低音楽器は少し低くチューニングするのもありです。

音程に広がりが出ると、ハーモニーが豊かに響きます。

どのくらい高く or 低く音程を取るかはあなたの「好み」で正解はありません。

自分の音程センスを信じましょう。

2-2②.合奏・アンサンブル練習

合奏・アンサンブルの練習では、次のように音程練習に取り組み、必要に応じてチューナーを使いましょう。

チューナーは手元に置くが、電源は切っておく。

  1. 周りの音を聴きながら、音程が合わない場所を把握する。
  2. (勘でも良いので)音程を高く or 低くして、チューナーを見ずに音程を合わせるようにする。
  3. 上手く行かなかったら、音程を②と逆に動かして、音程を合わせるようにする。
  4. それでもうまく行かない場合は、チューナーを確認する。

ポイントは、②と③で「まず自分で考えて音程を上下させる」ことです。

これは難しいので、最初は勘で上げたり下げたりして大丈夫です。

周りの音を聴いて、自分で考えて音程を上下させる。

失敗を繰り返していくことで、高く音程を外した場合・低く音程を外した場合の感覚が身に付く。

チューナーをつけ、演奏中、常に見える場所に置いておく。

音程の上げ下げをチューナーを見ながらやっていると、音程が高く外れたのか・低く外れたのかの感覚がいつまでも身に付きません。

バージェス

面倒かもしれないが、毎回自分が音程を考えるというプロセスがないと、音程感は本当に身に付かない。

簡単ではないが、続ければ必ず向上していくので、粘り強く取り組んでほしい。

2-2③.個人練習

合奏練習では、周りの音を聴きながら自分の音程の場所を探しますが、個人練習の場合、基準となる周りの音がありません。

そのため合奏・アンサンブル練習と比較し、個人練習はチューナーを使う機会は多くなります。

しかし、全ての練習でチューナーをつけるのはオススメしません。次のやり方が理想です。

  1. 自分の中で音程をイメージする。
  2. イメージした音程と、実際に楽器から出ている音程がズレている場所を把握する。
  3. (勘でも良いので)音程を高く or 低くして、チューナーを見ずに音程を合わせるようにする。
  4. 上手く行かなかったら、音程を②と逆に動かして、音程を合わせるようにする。
  5. それでもうまく行かない場合は、チューナーを確認する。

合奏・アンサンブル練習と同様、大切なのは「まず自分で考えて音程を上下させる」ことです。

発声練習や音楽を聴くことで、自分の中で音程をイメージできるようになってきます。

実際出ている音程とイメージした音程の差が大きいと、チューナーなしでも違和感を感じて、音程の悪さを検知できます。

逆に音程はイメージできないと、チューナーで確認しないと音程を合わせることができません。そうすると本番では使えません。

音程をイメージすることが大切

3.【全ての管楽器に有効!】喉(のど)・声帯で音程をとる

音程は演奏者の好みで決めると解説してきました。

しかし管楽器奏者にとって、好みの音程をイメージできたとしても、イメージした音程通りの音程で演奏することは、別の難しさがあります。

楽器によって、高くなりやすい音・低くなりやすい音があるからです。

対処法の1つとして、喉・声帯を使うことで解消できることがあります。

喉・声帯を合唱しているときと同じ状態にして、管楽器を演奏する。

音程の上げ下げも、アンブシュアなどだけではなく、歌うときと同じように喉・声帯も使う。

喉や声帯は小さな動きで、音程を変えられる超精密な器官です。楽器演奏に利用しない手はないと言えます。

詳細はこちらの記事で解説しています。

>サックス・吹奏楽部員向け~声楽から学ぶ音色・ピッチ改善・高音域の当て方

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まとめ

音程について、解説してきました。ポイントは以下の通りです。

()の中の数字が、解説している記事の回数になります。

音程のポイントまとめ
  • 同時に鳴っている音・前後の音を基準の音として、基準の音との距離で音程を感じている。(相対音感・第1回)
  • 万人が美しいと感じやすい音程は、音程の幅を広くとったとき。(音程の法則・第1回〜第3回)
  • 音程に答えはなく、音色と同じで、演奏者の好みによる。(第4回)
  • センスのある音程をイメージするには「歌を歌う」「一流の音楽を聴く」こと、チューナーを使いすぎないこと。(第5回)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。